わがままもキミのためならいくらでも
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わがままもキミのためならいくらでも

さねもり束

のすたるじぃ…

2021年7月11日
自由奔放なΩのまひろ君と真面目なαの米谷君。
始まりが中学生時代なのもあって大変子供らしいカップルです。
やることはやってますが、幼くて愛らしい二人の恋愛は本当に可愛らしく、バースによる悩みや悲しさすら子供らしさが失われていないのがすごい。
大人から見て微笑ましくも心配にもなる未熟な恋は、彼らにとっては人生の全てなのです。
タイトルと本編のリンクも素晴らしくて、米谷君の気持ちも本当に欲しいものは一つだけなまひろ君の気持ちも、真っ直ぐな純粋さでとても眩しい。

オメガバースではありますがΩに対する差別というより生き方、生きる場所の差分を明らかにした感じで、これは現代社会でもまだ見かける物だから共感しやすいです。
もう一組のカップルは対照的に全くやることやってないのが面白い。
この作品はオメガバースというより子供達の恋をゆるっと可愛く描きたかったのかな?
疲れた心と穢れた脳を浄化してくれました。
米谷君とまひろ君が作中きちんと成長しているのも良いです。特に可愛かった米谷君が男らしく育っていくのは親戚のおばちゃんの気分になれます。
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