俺と彼氏の恋の果て
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俺と彼氏の恋の果て

ナナメグリ

感動のシリーズ最終回

ネタバレ
2021年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2作目で涙腺崩壊しましたが、最終巻も胸がぎゅうっと締め付けられて、とても切ない展開に涙して、後からやって来る幸福感に涙して、私が語るよりは、もうぜひとも読んで欲しい三部作です。オススメ度はそりゃもう高い!

前作で同棲に進みそうでルンルンしながら読み始めたけど、なんと驚きの遠距離恋愛……あぁ、神様、何故に彼等にこうも試練を与えるのか……神様じゃないね、ナナメグリ先生ーーー!そりゃないよ…
遠距離恋愛につきものの、すれ違いとか誤解とか、その辺はあるんだろと想像はつきますが、それでもやっぱりわかっていても切ないです。

髙梨の言動がモヤモヤとなりました。揺るぎない気持ちはわかってはいるけれど…
うっかりとはいえ、ゲイである恋人に決して言ってはならない言葉。
それはどうしようもない事で、徳永が一番辛い事。離れている事だけでも不安が募るのに、不用意な言葉にショックだったと思います。前作で身を引くほどの徳永だからこそ、大事に守って欲しい。
そして…
約束が守れなかった事情はわかる。髙梨だったら、後になっても、なんとしてでも行動に移したはずでは?とモヤモヤ。不安をかき消すように飛んで行けば良かったかも、と思ってしまった…
どうも徳永寄りに感情移入しちゃいました。だから、古谷さんの静かな怒りは本気だなと。

徳永のご両親との不和で辛い時に側にいて欲しかった。
紆余曲折を経て髙梨の想いは届き(メールのメッセージに誠意は通じた)、ご両親への挨拶は、涙ボロボロでした。感動の言葉です。
良かったね。徳永。二人手を取り合って、幸せになってね。最後の1ページがとても嬉しい。
すごく、すごく、心が揺さぶられた三部作でした。
読んで良かったと、しみじみ思います。

マリリン復活の車の音。あれを聞けたら安心です(笑)古谷さん、良かったですね。

最後巻の4コマ漫画も可愛くて好き。辛かった分、これで癒されます。
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