このレビューはネタバレを含みます▼
読み放題からです。歯科医の小野先生と彼の回りをうろつく幽霊のマサキ。よくありそうな設定かと思いきや、思いの外切なくて胸打たれましたね。小野先生のツラさ、本当にひしひしと伝わってきます。そして、そんな先生を側で支えたいと思うマサキの気持ちもよーく分かります。全ては溢れる想いが起こした奇跡であり、純粋な心の表れであるから私はこの作品を受け入れられましたね。この作品の賛否両論となっている所は、マサキの現実の年齢ですが、別に幼稚園児の実体とやってる訳じゃないですよね。もしそうだったら文句なくNGですが、生き霊(!?)と化したマサキが成長した青年の姿で先生と関係を持つ、それ自体も夢か幻想か。精神的な世界で幽霊(生き霊)相手に倫理的にどうこうとは私は思いませんでした。成長した姿のマサキは、恐らく心も幾分成長した状態のように思えました。先生に対する心遣いとか会話とか(経験してない分、無知は否めない)、幼稚園児の時の話し方とは違うと思います。再会のシーンが非常に感動的に見えたのは、たぶん幼稚園児に戻ったマサキにエッチな記憶は残ってないと思えたからです。屁理屈と言われればそれまでですが、私は素敵なファンタジー作品だと感じられました。まあ、皆さんがレビューで書かれているようにそもそも幼稚園児じゃなかったらもっと多くの人に受け入れられたんでしょうけどね。