このレビューはネタバレを含みます▼
と思いながら読みましたが、きっちりどっぷりはまりました。31才のカード会社のコンシェルジュの一色と高校3年生の羊、どんな要望にもすぐさま反応し完璧なサービスを提供するコンシェルジュの素の部分に惹かれた羊は一色のことを知りたいと思うようになります。2人の行動が時に突飛で、そうくるか!?と思うのですが、「イエスかノーか半分か」みたいに掛け合いがすごくおもしろくて流れにのって楽しく読めました。山田2丁目先生の挿絵がすごくよくて、特に213ページの冴え冴えとした月の下に立つ2人の絵が素敵でした~。カード会社にこんなコンシェルジュが本当にいるのでしょうか。年に1億も使う顧客専用ということなんですが、こんな仕事カラダがいくつあっても足りなそう。虚と実をないまぜにしておもしろくされているのでしょうね。スピンオフの「アンティミテ」も読もうと思います。
2016年8月 総248ページ。