エリート御曹司と蜜月新婚【華麗なる溺愛シリーズ】
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エリート御曹司と蜜月新婚【華麗なる溺愛シリーズ】

惣領莉沙/夜咲こん

三十過ぎまで童貞だったのかヒーロー

ネタバレ
2021年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインが生まれた時から、嫁にもらう宣言をして、その気持ちがずっと変わらず、ヒロインをもらうためには、社長になるしかないと、その時から努力を続けてきたヒーロー。ヒロインを幼い時から可愛がり、ヒロインは妹のように溺愛されていると思っているほどに、保護欲が強かったヒーロー。高校生時代から、一人暮らしのヒーローのマンションに食事を作りに通っていたヒロイン。ヒーローのために生きる決心までする。そのために、家元の地位も投げ出し、ヒーローの側で働くことを選ぶ。しかし、六歳差がある二人、ヒロインが高校生の時には、社会人になったヒーローが、肉体的にも一途だったのかな。それとも、学生時代だけは、それなりに彼女がいたとか。まさか、ずっと、三十過ぎまで童貞を貫いて、ヒロインが初めての相手とか。
幼なじみ物語で、ヒロイン側が年の差から、初めてとか、ヒーローに一途だったからとかならよくあるけど、ヒーロー側も初めてかもというのは、珍しい。初めてヒロインと結ばれた時のヒーローの歓喜からして、そうなのだろうか。結ばれてからの溺愛からして、よくぞ、我慢を重ねていたなあと思う。だから、結婚後も溺愛がさらに深くなったのだろうか。ヒロインが妹ポジションとずっと思い込むほどに、幼いころヒロインを保護し溺愛してきたヒーロー。恋愛経験ある女性ならば、ヒーローのことあるごとの言葉が意味深で、深い愛情を感じるんだろうけど、ずっとヒーロー一筋で、恋愛のいろはも知らないヒロインでは、分からなかったし、何度も期待する気持ちを押さえていて、結婚にすごく拘って、結婚の意思を伝えるまで、何も色気のある言動をしなかったヒーローの真面目さはすごい。ヒロインの従姉女性じゃないけど、かなり周りからは焦れったい二人だったのだろう。ヒーローに一途に尽くしまくるヒロインに、側において溺愛してるけど、保護愛が強すぎて、恋人同士にならないヒーロー。従姉女性が焦れったさに意地悪のひとつも言いたくなるのもよくわかる。二人の気持ちは周りにバレバレで、実質カップル認定されてたのに、二人は付き合わないで、何とも言えない幼なじみ関係性を保つとか、ヒロインを囲い混むことに必死で、各々の祖母が二人を引き離すように、ヒロインにお見合い話を持ちかけても仕方ないほどに、長い年月をかけたヒーロー。ある意味、ものすごく誠実なヒーロー。
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