獣欲同士
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獣欲同士

貴咲光流

ドロドロな愛憎劇からの・・光

ネタバレ
2021年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 思いのほかドロドロしいお話しで、昼ドラ並みの愛憎劇でしたね・・・・。
携帯電話の販売店で働く嘉乃と、後から助っ人でやってきた滝沢とは初めこそ仲が良かったものの、2人で飲みに行った際に滝沢がゲイという事が発覚、拒絶反応を示す嘉乃とはそれから関係が悪くなります。ある日売り上げを掛けて勝負をするのですが、負けたその代償は・・・とまぁドエロい予感はしましたが、ここからがドロドロの始まり・・・(^^;しかも販売店で同じく働く綾子と嘉乃は身体の関係もある・・・・ともう後半とんでもない状況になるのですが、これがまた意外と話にハマってしまうんですよね・・・滝沢の異様な執着と、嘉乃の心の闇(病み)と、綾子の怨念とが混ざり合ってとんでもない展開になってゆきます。その中で心の病みと戦い、最後の最後で本来の自分の気持ちに正直になる・・・まるで憑物が取れたように開眼する嘉乃の穏やかな姿もちょっとホロっときます。
これでもか!という位の泥沼・・だからこそ、その先の光が輝きを増すように思われて・・こういうのも嫌いじゃない、です。
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