このレビューはネタバレを含みます▼
ぱちぱちぱち。拍手するしかないんです。漫画ですよ。でも読み終わったら拍手したくなる。
高畑勲さんが「十二世紀のアニメーション」の中で日本の絵巻物文化の映画的な手法について書いていましたが、漫画も同じなんでしょうね。絵コンテとかいう意味じゃなくて。
少女マンガで(中身はblですが)325ページほど。前半バラエティーに富んだ短編が4作品。最初の作品は本当に面白かった!
小学生くらいでこういう作品に出会って漫画にどっぷりハマりたかった〜。
後半が音楽教師と元教え子の表題作「ソルフェージュ」。
ボンボン育ちの小学校の音楽教師が、家庭の事情で音楽の道に進めないと泣く卒業生の教え子を家に置いて一緒に暮らし始めます。
音楽の基礎を教え、声楽については友人に月謝を払って教え子は才能を花開かせますが。。。先生は、ゲイだったのです。
よしなが先生の作品にはどこか救いがあるのがいいんですよね。何が起こっても、人間的にクズでも。
2作品目の「パンドラ」ですが、この江戸時代の鍵師cpって続きはないのでしょうか?この2人には色んなワケアリ錠前を開けつつ事件を解決してほしいなあ。短編でもほんと深い!