獅子の踊り子【分冊版】
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獅子の踊り子【分冊版】

柳瀬せの

脳内に大放出した快感物質に、もぅ溺れそう

2021年7月23日
*2021/07現在4話まで*

とある時代のとある国。踊り子で男娼、囚われの身のヨルがハイブリッド種* のアムランに買われ身請けされる。ヨルの戸惑いをよそにアムランはヨルを見知っているようで… と、この導入部だけで好みの要素は幾つ入ってた?と息が荒くなりそうな萌え設定。
流麗なラインが描く体の躍動感としなやかさが絡みの激しさと美しさを倍増し、陶然となります。アムランの神秘性と獣性を見ると脳内にドーパミンやエンドルフィンが放出して多幸感に包まれ、心と体の感じやすさを映すヨルの生き生きした表情に心臓を撃ち抜かれました(もはや"死に体"状態)。
ちなみにアムラン獣ver.の動物は、1日約50回 (1回約20秒) 交尾することで知られ、作者さまもそれをご存知の上でのアレのよう…?(ケニア等ではオス同士のカップリングも実際に目撃されるそうです)
あるキーワードが2回登場し、トランプの神経衰弱よろしく2枚抜きしてわかった事実はあれど、まだまだ伏せられたカードが多く楽しみが続きそうで嬉しい!
表紙の美しい2人がずっと気になりつつ単話売りだからと目を逸らしていましたが、最新4話が出た機会にレビュー欄をチラ見。いまフォローしている方々がフォロー以前に相次いで陥落していた…のが購入の決め手です(いや自分のせい!…でも"信玄餅"でコーヒー吹きました )。

*ハイブリッド種:作中、人間⇔獣に姿形の変容が自在で秀でた能力をもつ高等種
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