不出来な悪魔
」のレビュー

不出来な悪魔

麻生ミツ晃

仄暗さ、得体の知れない読み後感。さすが。

ネタバレ
2021年7月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み後に残るこの独特な感じって麻生先生ならではです。大好きな先生なのでレビューもあらすじも見ずに購入。独特の世界観というか展開というか病みというか。
可愛いお話もありましたが 全体的に重め。
特に3作目は、病み系で痛みあり読んでいて救いは一切感じない終わり方です。
世間で言われる愛や幸せとは真逆。でも暴力や執着でしか愛を表現できない 感じ取れない 心の病みを見せつけられて、表題作よりも 鈍い痛みと共に心に残った作品です。

表題作は、不出来な悪魔、未熟な悪魔。
不出来な攻めと、未熟な受け。なんか、やっぱ 先生 凄いな。という感想。
この不毛な駆け引きの終着点は、あるのでしょうか。。得体の知れない不安がつきまとうお話でした。

好みは分かれる作品だとはおもいますが、
先生の作品は、どれも、軽っぽくないんですよね。ずっしり来る感じ。
シーモアさんでの先生のマンガ作品は、全て買いましたが、こちら、1、2を争うくらい、
好きな作品です。
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