猿喰山疑獄事件
」のレビュー

猿喰山疑獄事件

遙々アルク

ARUKUワールド

ネタバレ
2021年7月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの作品は読むと癖になります。この作品で読んだのは8冊目ですが、初期の作品からARUKUワールドは健在で実に素晴らしいです…
一癖あるので、苦手な方もいらっしゃるとは思いますが、私はこの最後のどんでん返しに毎回虜になっている1人です。

若くして巨大なグループ企業の社長となった星×詐欺師の鷺坂(本名は蟇田)。
地位も名声もあり見た目も男前な星ですが、現実は孤独なひとりの男。
鷺坂という庭師が来てからその生意気な言動に心を乱されつつもそんな日常に癒されるようになり、心を通わせるように。
鷺坂が詐欺師とわかっても家に住まわせ庭師として扱う星の盲目ぶりが、本当に好きなんだなぁと感じました。
鷺坂が星の好意を感じて逃亡の際星を刺したのも、相手を思って線引きしたんだなぁと思うと深いです。
最後は衝撃のラスト。ARUKU先生らしい最後の数ページに胸が潰れそうでした。
1度読めば癖になる作品です。
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