このレビューはネタバレを含みます▼
他の方も言われてるように、いい映画を見終ったような満足感に浸りました。
アーミッシュについては全く知りませんでしたが、話を読み進めながら、登場人物のセリフやシーンから無理なく理解ができたのは、作者様の力量なのだと思います。
アーミッシュのラムスプリンガを題材に、BL作品を仕上げてしまうのも脱帽です。
しかも、BLの枠に留まらず、家族や夢愛、人生そのものについて考えさせらるような作品になっています。ニールさんのように、自分の夢のために親や故郷と決別する、というのはアーミッシュでなくともあること。ただ、アーミッシュはそれがあまりに厳格である。
世間知らずで、フワフワして頼りなさそうなテオが、オズを愛して、「覚悟を決めている」と言い切る強さを見せる程、変化していくところ、またテオだけでなく、オズも共にそこに至るまでの葛藤や心の機敏が素晴らしかった。
ラスト、でもなぜか切なさが余韻としてじんわり残るのは何なんでしょうね。
この後の2人のことが気になり過ぎます。