まことしやかに舞う花は
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まことしやかに舞う花は

束原さき

美しくて切ないわ~🌸

2021年7月31日
昭和20年、戦時中のお話。
幼馴染の二人は幼いころに些細なすれ違いで口をきかなくなってしまった。
踊り手の春と、御曹司の颯太朗。
踊り手の春さんの清い美しさ、秘めた想いの切なさは昭和の時代という事もあって派手さのないものですが、そこが慎ましくていいです。淑やかというのか。
颯太朗さんはどこまでもお坊ちゃまだけれどもお坊ちゃま特有の只々真っすぐに純粋に春さんを想ってしまう。相手春さんだもの忘れられないですよ。
時代物ってノスタルジックで素敵ですよね。言葉遣いとか、服装とか。スーツ着てても現代のリーマンとは違う着こなしで、上等な生地だろう感で空気が変わります。

最後の恩返しファンタジーも可愛かった~(^.^)
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