皇帝と怪物
」のレビュー

皇帝と怪物

akabeko

古代中華風、孤独な皇帝と哀しき怪物の物語

ネタバレ
2021年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての作家さんです。設定と絵が好みだったので、試し読みしてレビューも読んで、やっぱり気になって購入しました。
舞台は古代中華風。極悪宰相の傀儡になりつつある皇帝の少年タオはある日、立ち入りを禁じられた廟で「怪物」の封印を解いてしまう。「怪物」ウトサと心通わせるようになったタオは宰相によってウトサ共々投獄されるも、そこでは反宰相派の元将軍らとの出会いがあって…。
最後まで飽きることなくあっという間に読みました。ビーエルのエルに関してはなんとなく不完全燃焼でしたがまだ1巻と思えばそれも納得できます。ふたりの皇帝の、恐らく互いにしか癒すことのできないであろう心が救われて良かったし、これから歩んで行く道程やウトサが不死身となった謎、彼らの国のゆくえにも興味があります。
壮大な歴史大河などを求めている方にはもの足りなく感じられるかもしれませんが、私は買って良かったと思っています。続編を楽しみにお待ちしています。(「秒でわかるBL」というのはちょっと意味が分かりませんでしたが…)
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