このレビューはネタバレを含みます▼
三尾が何か良いなぁーなんて読み始めたら、やられました。切ない、切なすぎる。そして傘…。ホントどうなのよ！ってとこもあるんですが、でもモラトリアムって言葉がまた切なくて何か腹を立てる気になれない。私事ですが、学生時代感じた上京してきている仲間と東京出身の自分との温度差みたいなもの、彼らが生々しく生きている熱量とどうしてもそこまで燃えたぎれない自分を思い出しました。どこまでも現実から乖離できない自分としては、ちょっと羨ましかったけど、その裏には私の知り得ない葛藤もあっただろうな…。立花は好きになれないけど、彼目線で考えると息苦しさも感じて何だか責める気になれない自分が居ます。…あ〜色んな意味で切なかった。でも読んで良かったです。三尾がオアシスでした。
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