漫画っていいなぁとしみじみ感じる穏やかさ





2021年8月8日
スポーツ物3本立て。ほのぼのとしてフワッとして、スポ根の臭み抜き、生真面目路線無縁の脱力感がユニーク。絵柄が優しい線で、硬派男子が居たとしても、優男ビジュアルのほうが男性キャラは主柱。
「甲子園の空に笑え!」(1984年)
ニコニコしながら読めて楽しい。この種の話にありがちな奇跡の勝利連発だが、もとより悲壮感無しのあっけらかんとした部活物。監督を任された主人公と、高校球児、強豪校の監督の野球との関わりかたに、どこかおかしみがある。
「ゲートボール殺人事件」(1985年)
猪鹿町の町内でゲートボールに興じるメンバー、やーさん抗争や薬物密売、組長の変死、物騒な展開のはずがどこかおっとり平和な中で、みんなが事件解明を進めていく。ゲートボールというのがまず珍しく、そのルール私には難解。それでもルール概説を経てストーリーを楽しめる。今の時勢その存在への礼賛は困難だが、制作当時は 自由だったからか、対立するヤーサン同士双方共に、少女漫画のイケメンビジュアルである。
「銀のロマンティック・・・わはは」(1986年)
冒頭に「銀色に透明な真のロマンティック・スケート」とあるのは、山岸凉子先生の名作バレエ漫画「アラベスク」へのオマージュではないか!!。
フィギュアスケートのペアの、彗星のような短い光の時期の活動には、「甲子園の空に笑え!」と同様出来過ぎ出世がある。しかし競技人生は哀感漂い始めて異なる方向へ。
時代の移り変わりにも、想いを馳せてしまった。現在のロシアやウクライナ等を連邦国家の構成国としていたソ連とかソビエトの名、衛星国東ドイツの国名と、フィギュアスケートをTV観戦すると昔よく耳にしていた「コンパルソリー」の語が踊る。少女漫画の優美なルックスと、笑い誘う川原先生ワールドが、漫画ならではの流れに乗っている。優勝メダルの場面は、丁度現在開会中のオリンピックを思わせタイムリー。孫悟空みたいなフィギュアスケート、の表現には笑ってしまった。絵から合点は行く。
MHK杯のエキシビションのエピソードが可笑しかった。
お笑いスケーターというのも笑った。
4回転云々は笑いとかなしみでなんとも言えない想いにさせられた。
まとまって川原泉先生作品を読んだことがなく、念願の初読み。かわいらしい話作りで、しかも川原ワールドが居心地良かった。特有の非現実を受け入れられない人には、読めない作風。
4.5~4 .8位の気持ちで。
「甲子園の空に笑え!」(1984年)
ニコニコしながら読めて楽しい。この種の話にありがちな奇跡の勝利連発だが、もとより悲壮感無しのあっけらかんとした部活物。監督を任された主人公と、高校球児、強豪校の監督の野球との関わりかたに、どこかおかしみがある。
「ゲートボール殺人事件」(1985年)
猪鹿町の町内でゲートボールに興じるメンバー、やーさん抗争や薬物密売、組長の変死、物騒な展開のはずがどこかおっとり平和な中で、みんなが事件解明を進めていく。ゲートボールというのがまず珍しく、そのルール私には難解。それでもルール概説を経てストーリーを楽しめる。今の時勢その存在への礼賛は困難だが、制作当時は 自由だったからか、対立するヤーサン同士双方共に、少女漫画のイケメンビジュアルである。
「銀のロマンティック・・・わはは」(1986年)
冒頭に「銀色に透明な真のロマンティック・スケート」とあるのは、山岸凉子先生の名作バレエ漫画「アラベスク」へのオマージュではないか!!。
フィギュアスケートのペアの、彗星のような短い光の時期の活動には、「甲子園の空に笑え!」と同様出来過ぎ出世がある。しかし競技人生は哀感漂い始めて異なる方向へ。
時代の移り変わりにも、想いを馳せてしまった。現在のロシアやウクライナ等を連邦国家の構成国としていたソ連とかソビエトの名、衛星国東ドイツの国名と、フィギュアスケートをTV観戦すると昔よく耳にしていた「コンパルソリー」の語が踊る。少女漫画の優美なルックスと、笑い誘う川原先生ワールドが、漫画ならではの流れに乗っている。優勝メダルの場面は、丁度現在開会中のオリンピックを思わせタイムリー。孫悟空みたいなフィギュアスケート、の表現には笑ってしまった。絵から合点は行く。
MHK杯のエキシビションのエピソードが可笑しかった。
お笑いスケーターというのも笑った。
4回転云々は笑いとかなしみでなんとも言えない想いにさせられた。
まとまって川原泉先生作品を読んだことがなく、念願の初読み。かわいらしい話作りで、しかも川原ワールドが居心地良かった。特有の非現実を受け入れられない人には、読めない作風。
4.5~4 .8位の気持ちで。

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