ハレの日【分冊版】
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ハレの日【分冊版】

朝田ねむい

40ページで綴られる父の話と息子の話。

ネタバレ
2021年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昨夜『Jの総て』を読んで大泣きしてあんまりよく寝付けなくて、その流れでこの作品はあかんですわあ〜。こんなん泣いてしまいますよ。
これは何も知らず読むのが良いですね。相変わらずねむい先生の作品は短編にもかかわらず、結末を全く予想出来ないです。たったの40ページの作品なのに、この話どういう終わり方をするんだろうと、ドキドキしながら読みました。
僕は、父のこれまでの生き方や胸中に涙せざるを得ませんでした。どんな理由であれ、自分の想いを伝えられずその恋が叶わず終わる、という話は僕にとっては1番の地雷です(現実世界でも)。その理由がゲイであるからとか、ヘテロセクシャルじゃないから、というものなら尚更胸が締め付けられます。お父さん、辛いですね。でも、本当の自分を隠して生きてきたけど、結果息子に出逢えて良かったと思えるのは救いですね。最後父が、息子の為に生きよう、と思うシーンは涙がボロボロでした…。
でもまだ恋する事を諦めないで、お父さん!この先誰か素敵な人と出逢うかもしれないですよ!
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