甘い束縛
」のレビュー

甘い束縛

秋山花緒

仄暗いシリアス義兄弟モノ

ネタバレ
2021年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 親の再婚の連れ子同士幼い頃義兄弟となった父方(真幸)・母方(肇・蛍)の高梨家三兄弟。大会社社長父の実子で後継者として育った次男真幸がいるのに、社交的で優秀な長男肇ばかり認められて、その影にいる次男と三男の話。仄暗さが秋山さんの絵とよく合い、程よくムカつき切なく鬱々としたシリアス義兄弟モノ良かった◎

高梨家三男人気俳優蛍×実子次男営業部主任真幸の話。

父も長男肇もいい人だけど無神経すぎ。その長男への憧れと劣等感を抱く真幸は冴えない主任で思い悩む立場がかなり切ない。その真幸の苦悩を知る三男ケイの愛情が不器用すぎて真幸を追い詰めてしまうもどかしい展開◎真幸が可哀想すぎた。
誤解が溶け一途なケイに愛されてやっと笑顔になれた真幸の表情にはウルッときます!!

ただ父と長男肇の思いやりのなさは変わらず、社内立場は厳しいままなので苦い余韻が。幸せになって欲しい二人でした。
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!