クレイジーネイバー【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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クレイジーネイバー【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

ツブキ

壊してもう1回できあがる

ネタバレ
2021年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ うぅ、とても良かった(フォローさん方、エア握手させていただきたい)。
初めて、本当に初めて、自分から壁を取り払おうとしたのに…その仕打ちはない…。「誰かに愛してほしい」ではなくて、「誰かを愛したいだけ」で、涙ダバー。そして、ツブキ先生らしいコミカルなアレックスの切り返し後の、「あなたはあなたのままでいい」でまたシクシク涙。からの、壁!吹いたわ笑。終始、そんな感じです。泣いて笑って泣いて笑って。ツブキ先生好きだな~。
初めてゲイであることを好きな人に伝えて、アウティングされ、絶望したショージーとたまたまその場に遭遇した隣人アレックスのお話。
部屋の壁も心の壁もぶっ壊してくるアレックスに振り回されつつも、壁を取っ払われたショージーはとても呼吸がしやすそう。怒って、叫んで、照れて、笑って、生きてる。休日は牧師をしているというアレックスは、隣人への愛を説きながら、クレイジーネイバーの名の通り、何かとショージーをかまってくる。唯一苦手なのは、雨。
アレックスの月の話を読んだとき、坂村真民さんの「すべては光る」という詩を思い出しました。ショージーにとってはアレックスが、アレックスにとってはショージーが”光”。自分で光れなくても光を受けて輝くことができる。誰かの光になることができる。アレックスとショージーが出会えて良かった。
そして、最後に笑わせてくれるツブキ先生、ありがとう。「夢ノート」、マジ吹きました。エロ同人に悲鳴を上げるショージー可愛い笑。(8/23までセール)
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