薬屋のひとりごと
日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス)/ねこクラゲ/七緒一綺/しのとうこ
このレビューはネタバレを含みます▼
読後の興奮冷めやらず、驚くほど面白かったです。
話題作なので、自分の中での読みたい本の上位にランクインしていました。つい先日何気なく聴いていたラジオ番組で紹介されていましたので「これはもう読むしかない」と背中を押されたような感じです。
実際読むにあたりコミックスが2社から出版されていることを知りました。どちらを読むべきかを悩みましたが、相違点を紹介して下さった方のレビューを参考にさせて頂き、ストーリーや台詞が原作に忠実ということでまずは本作品をチョイスしました。
現在配信中の8巻まで一気に読みましたが、特に6巻と8巻はそれぞれ違った意味で素晴らしく心に残りました。6巻第32話「中祀」は一つのクライマックスだったと思います。壬氏の命を危機一髪のところで救った猫猫ですが痛々しい顔で「牛黄をいただけますか」には緊迫した場面なのに思わず笑ってしまいました。何かを飲みながら読むのは危険です。噴き出してしまうかもしれません。8巻第37~39話「鳳仙花と方喰」は心に響き、涙なくしては読めませんでした。作中で折々猫目になる猫猫の表情と苦手なものに対する独特な表情は個人的にお気に入りです。
(追記)9巻読みました!早くも次巻月精(後編)の壬氏の妖艶な姿を見てみたい!と待ち焦がれてます。
“抑えられない好奇心と知識欲そしてほんの少しの正義感”猫猫を突き動かすこれらの根源と“証拠を集め予測をたてる”のは、もはや名探偵です。コミカルな場面とシリアスな場面のバランスの良さが面白かったので現在小説(11巻まで配信中)も読んでおりますが、本作品9巻は小説3巻までの内容でした。
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