おかえりオーレオール
」のレビュー

おかえりオーレオール

高津

泣けてしまった。

ネタバレ
2021年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォロー様方がレビューを次々あげられていたので、ずっと読みたいと思っていました。あぁ、これは確かに心打つ作品です。
中学生から高校生への多感な思春期の幼馴染み二人。友達としての感情や変化、一方では恋に喜び、一方では恋に悩んで葛藤したり、家庭環境のストレスにイライラしたりと、ホントに等身大の男の子を、見事に繊細に描かれています。子供から徐々に成長していく中で、環境ってとても大事な事ですが、それが家庭環境であったり、付き合う友達だったりとその子に与える影響は大きいと思います。
ずっと一緒にいた幼馴染みの関係性が、崩れそうになったら…
モトへの気持ちに気付いたカズの心情が、ホントに切なくてたまらない。抱える苛立ちが抑えきれずに、モトを傷つけてしまったカズですが、同時にまた自分も傷ついてしまってるわけで、胸が痛みました。好きである事の感情を持ってしまった事に、謝るなんて、なんて哀しいの。苦しいな。好きな相手に「いつか諦めるから」と言ったカズを、抱きしめてあげたい。もぉ、胸が押し潰されそうです。
変わっていくカズを知ろうとして、モトなりに向き合って、心を寄せていったモトも素敵です。カズが押し込めてしまった気持ちを受け止めようとしたモトに、心から拍手です。確かに手を引き、引かれる二人の上の光冠が美しくて、涙腺崩壊でした。
2年後の二人を描いてくれた作者様。希望をありがとうございました。

カバー下の小学生の二人、めっちゃ可愛いです。

フォロー様のレビューで、たくさん『エモい』が連呼されていて、恥ずかしながら、どういう時に使うのかオバサンはググりました。(恥)あぁ、なるほどです。エモーショナルからです。間違ってたらすみません。
フォロー様皆様のレビューが『エモい』です。初めて使ってみました(照れ)
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