優しすぎる臆病者

ネタバレ

2021年8月18日

このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。同人誌、36ページとおまけ4ページ。タイトルと表紙にずっと惹かれていて、クーポンを機に購入。買ってよかったです。短いけれど、寂しさと優しさとでなんとも言えない余韻で何度も読み返してしまいました。最初は小坂さんが小さい娘と別れなければならない事が引っ掛かっていましたが、何度か読むと気持ちが変わってきました。彼が剛くんと共にする1日一回の食事、それよりも多く妻とは食事を重ねたと思います。きっと何度も何度も話し合いをしたのだと思うし、続けていこうと頑張ったのだと思います。朝あれだけ手の込んだご飯を家族分用意するというのは、愛情が無ければ続けられないと思います。レスは難しい問題です。1度そうなってしまうと、どんどん抜け出せなくなります。心が深く結びつく問題なので、その苦しみを両者が同じ温度で向き合わない限り解決はしないと思います。セ○クスという形で応えられなくても、彼なりに愛を伝えていたのだと思います。それでも去って行かれた事は、自分を否定された様に感じたと思います。だからこそ、剛くんが側に居てくれて良かった。そして苦しみ尽くして弱音が吐けるまで待っていたのが、小坂さんを本当に大切に思っているんだなと感じられて良かった。側で見ているだけなんて辛いけれど、やっぱり自分自身で苦しみを咀嚼する期間は絶対に必要だと思うから…。剛くんという存在に出会わなければ、小坂さんは家族と幸せに暮らしていたのでしょうか…。私はそうではない気がします。きっと今いる環境で最善を尽くして、それが幸せだと思って、でも無意識に他にある幸せを心のどこかで探していたのではないかなと思うんです。剛君に惹かれていたのを気付かない位無意識に…。だから、意識せずともずっと押し込めていた気持ちから解放されて「幸せでしょうがない…」と言えた小坂さんを見て、私も幸せな気持ちになりました。ぐりだ先生の描く人物は不器用でも一生懸命生きていて、そして先生が愛情を持って描かれているのが伝わって大好きです。たとえフィクションの世界でも、愛が報われるのを見ると心が満たされます。

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ジュンさん

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ジユンチさん

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…… さん

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MW さん

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:::::::: さん

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