性悪暴君騎手と流され戦馬
」のレビュー

性悪暴君騎手と流され戦馬

坂島/成田のもと

見開き死闘シーンが白眉

ネタバレ
2021年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作が大好きだったので、コミカライズされて本当にうれしいです。そして漫画を担当された成田のもと様が、お馬さんをなんとも魅力的に描かれていて、一発でファンになってしまいました。まじでお馬さん可愛すぎ。人化してもあのお馬のアレクセイだ!ってわかる顔つきで、ほんと可愛い。見開きで熊対馬の死闘がどどーんと出てきた時には、かつてBL漫画でこのようなページの使われ方をした作品があっただろうか、と感慨深いものがありました。いいもん見させていただきました。最高だよ。アレクセイは人化しても、騎馬としての忠誠心や、牡馬としてのプライドを持っていて、お馬の心と転生者地球人としての心がバランスよく混在してて、獣人転生もののお手本のようだな、と。獣人とはいえ、完全体馬から完全体人に変化するので、頭だけ・頭手足だけ動物型の獣人ものとはちょっと違うかなという印象です。物語としては、中佐がアレクセイを連れ帰って以降にもう少し波乱があるとメリハリついて良かったかなぁとも思います。原作は短編だったのでそこまで感じなかったのですが、1冊の漫画単行本ではちょっと物足りない気持ちも。とはいえ巻末の小話で、中佐のとある発言がとてもとてもツボだったので幸せな気持ちで読み終えました!
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