鴆-ジェン-
」のレビュー

鴆-ジェン-

文善やよひ

深い。。。

2021年8月25日
何でしょうね、この作者さまの描かれる世界観は一体どこから来ているのでしょうか。美しすぎる絵によって描かれる独特な世界観を上手く説明する事ができません。
人外BLファンタジーというよりも、一種の芸術作品という方がしっくりくる。
1巻では、ある兄弟に関係するジェンと弟とのお話。
2巻では、黒きジェンとどんなに毒を食しても羽が白いままのジェンのお話。
皆それぞれ、命を捧げてでも相手の願いを叶えてあげたいという儚げな想いが綴られている。
手を持たないジェンが、口移しで食べ物を与える姿や、慈しみ合う姿に生命を感じる。
愛とは、人にだけ与えられた感情や行為ではない事を思い出し、その感情や行為の美しさを改めて気付かされる。
順番としては、ジェン1→極夜→ジェン2で読まれる方がいいのかもしれない。
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