このレビューはネタバレを含みます▼
高校2年の麻生隼人は学年一のモテ男•雨夜聡に片想いしています。雨夜がメールもLINEもしないけれども手紙は読むと知った隼人は、差出人をMとした手紙を数日おきに雨夜の靴箱に入れるようになります。その手紙にはたくさんの感謝の言葉、学校の周りの美しいもののこと、雨夜のことが好きなこと、読んでもらえて嬉しいこと等が綴られており、雨夜は手紙を楽しみにするようになります。ところが、あるきっかけから手紙を書いたのが隼人だとバレてしまい、雨夜はからかわれたのだと思い込んで傷付き、隼人を無視するようになります。LINEやメールでは無く、大切な人の為に心を込めて想いを書き綴る手紙という存在に改めて気付かされます。
『9年目の交差点』交番勤務の八坂は勤務中に、9年前、高校1年の秋に突然転校していったアレックスと再会します。
『忘れっぽい俺の恋人』前世の恋人とやっと出会えたものの、相手が前世のことをまるで覚えていなかったというお話。でも前世での大切な約束はちゃんと叶えられるのでした。