傑作

ネタバレ

2021年9月4日

このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が少し好みと違うかなと思って作者さんの作品を読んだことがありませんでした。でもこの作品のあらすじや表紙、評価があまりにもよかったので購入してみることに…。
結果、何で作者さんの作品を読んでこなかったのかと後悔しまくりました。前の会社で色々あったゲイの嶋と、図々しいキャラで暗い過去をもつ上司外川のストーリー。もう傷つきたくない、いつかは終わりが来るという想いを抱えながらも、どうしても惹かれる気持ちは止められない。不毛だ。好きで苦しい…。そんなたくさんの想いに溢れていて、後半涙が止まりませんでした。こんなに泣いたのは初めてです。外川の過去も結構ヘビーなやつで、家庭に憧れをもつ気持ちもわかるし、だからこそ身を引こうとする嶋の気持ちもわかるし、私も読んでいてオロオロしちゃったんですけど、そこは外川がバシッと言い切ってくれたのがめちゃかっこよかった！終盤、臆病で自分のことが嫌いな嶋くんが踏み出した一歩は大きかったですね。2人の愛の強さを感じましたし、これからもずっとこんな風に続いていくんだろうなと、安心しました。ストーリー重視の自分としては申し分ないほどすばらしく、傑作です。良い作品は紙版でも保存したいのですぐに購入しました。これから作者さんの作品が増えていくのが楽しみです。

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あいかさん

(女性/30代) 総レビュー数：705件

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