このレビューはネタバレを含みます▼
木下先生の作品は、疲れたとき、癒されたいときなど、定期的に読みたくなります(^^) 今回、個人的に仕事の繁忙期明けだったからか、本作品の優しさがいつも以上に染みました。癒し感、大(^^)
中道くんの言うことがイチイチもっともで。当たり前のことなんですが、あきらめないで続けるのは難しい。櫻井くんの真面目さや誠実さも、心地良かったです。舞台が田舎と言うのも、成長する作物を扱っているのも、読み手側に癒し効果があったのかもしれないですが。グリーン、緑。トマトの赤。
登場人物の名前も白に、道、桜、そして田畑。柴。…名前って繰り返し呼ばれるので、大事なことだと思うから…好きだなぁと思ってしまいます(^^)
白井さんはなかなか愉快な方でした。キザに前髪を振り上げるサマが目に浮かぶ(笑) 中道さんと櫻井さんの間にシュタッと割って入る彼が好きです(^^)
でも、最優秀助演男優賞は、なんと言っても〈じいちゃん〉でしょう(笑) おとぼけ具合がたまりません!
本作品のいろいろなものに癒されましたが、2人の距離の縮まり方もとても自然で。最初から中道さんが押せ押せでしたが、櫻井さんも無自覚に気にしてる。台風のときに、見ないようにしていた感情が溢れてしまった瞬間が好きでした。その後、いろいろ致す際の櫻井くんが潔くて男前! なのに、可愛いくて。もぅキュンキュンです。
個人的にテンションが上がったのが、蚊帳。蚊取り線香と畳の匂いまでしてきそうな気がして。懐かしかったです(^^)