このレビューはネタバレを含みます▼
社会人になり、無駄を省き効率よく過ごしてきた筈が、仕事も恋も行き詰まり。全てを忘れたくて、大学時代に留学をした、かつての場所に勢いで渡航。
宿が無く、困っていた所に声を掛けられて、
グイグイ世話を焼いてくる攻めに押されるまま、宿を手伝うようになり。
作者さま買い。ヨーロッパの、のどかな街並みと優しい薔薇を背景に、初恋を絡めた再会が素敵でした。
始めはギスギスしていた受けの表情が柔らかくなって
どんどん綺麗に見えていきます。
攻めにとっては、その綺麗さに腰を抜かした程、衝撃的で決定的になった受けとの、偶然の再会は
想像し難い位の高鳴りだったと思います。頑張りました。
閉鎖感も漂うこのご時勢に、作品に描かれるのどかで
美しい背景と、攻めのいじらしい懸命さに、とっても
癒されました。