このレビューはネタバレを含みます▼
自分の切なくて悲願でもあった夢にまで見た位のヒロインとの結婚式に、会社の同僚として参加しておきながら、何度も失礼な態度を取ったり、ヒーローへの想いをみんなの前でぶちまける同僚女性の言動に、ことをあらたてたくないのはわかるけど、スルーしてばかりで、ヒロインがそれを表面上だけでも、みんなの前で受け流す大人ぶりを発揮したから、良かったけど、普通激怒したり、新婚なのに、ケンカの種になること間違いないなしのエピソード。その後の記憶を取り戻したことによって、それどころではないから、ヒロインもそのあとは完全にその出来事を流したけど、二人きりになって、フォローする位なら、もっと厳しくその女性に対応するべきだったと思う。ヒロインのことが好き好きで、十年も想い続けたほどに大切ならば、ヒロインを傷つけようとする者からも守ろうとするはずなのが、溺愛なのでは？！
御曹司で、部下や同僚とうまくやっていきたいのは、わかるけど、誰が見ても人の結婚式をぶち壊している言動を流して、知らない人からすると、その言動を許すほどの、相手なのかと誤解しそう。そして、他の同僚女性も、元彼女を結婚式で持ち出すとか、女性陣、無意識と意識的の両方でヒロインへの嫉妬で嫌がらせをしてるとしか思えない。
女性的なマウントの世界では、ヒロインの圧勝で、負け組の遠吠えくらいは、笑って受け流すんだろうけど、恋愛物語としては、その同僚女性のエピソードはしつこ過ぎたし、失礼過ぎるし、それをヒロインにわかるように、守らなかったヒーローは、八方美人に思えた。バランス感覚が優れてて、御曹司に向いてるのだろうけど、溺愛物語にしたいのなら、この対応はないかな。八方美人しながら、都合の良いときだけ溺愛って、ちょっと信用に欠けるヒーローキャラ。ヒロインに忘れられてしまい悲しくて切なかったのに、やっと手に入れられたのなら、もっと強い気持ちで守ろうとするはずなんだけど、同僚女性の暴走を許容してる時点で、溺愛ぶりが薄っぺら感じてしまった。
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