同級生(中村明日美子)
」のレビュー

同級生(中村明日美子)

中村明日美子

ああ~~!!素敵だぁ~✨

ネタバレ
2021年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっとずっと気になって、お気に入りに入れていた明日美子さんの作品・・・。
気にはなっていたものの、何故か踏み入れたくないような気もしていてずっと仕舞っていたのですが・・ついに読んでしまった・・・!
結果やはり素晴らしい感性の持ち主で、透明感のある独特の雰囲気がドキっとしました・・。交わるような部類じゃない2人の男子高校生が、合唱曲を通して仲良くなっていくお話しなのですが・・・甘酸っぱい青春と括ってしまうには内容が深くて、ちょっとした表現さえも繊細で心にズンときます。・・バンドマンでチャラい風貌の草壁と、真面目で暗い雰囲気の優等生:佐条が織りなす高校生活2年間(高2の出会いだったので)・・・の中に、音楽教師:ハラセンこと原先生のお話しも入っているのですが、これもまた面白い。ゲイであり、入学当日の佐条との出会いエピもあり、妙に色気のある佐条に目を付けていたハラセンの玉砕・・・・きっとまた出会いがあるよ、頑張れハラセン(^^;と応援せずにはいられない、適度な抜け感がいいイケオジでした・・。ともあれ、草壁×佐条の間には色々とあるわけで、お互いに知らない事も沢山あるわけで。性格も雰囲気も違う2人がぶつかり合いながら成長していって、そして徐々に深い繋がりを持っていく過程を描いていて・・・もう感嘆でした。文章も素敵だったし画の静と動もメリハリがあって魅せる場面が多々ありました・・これきっと続くのですよね・・・ちょっとづつ2人の軌跡を追ってゆきたい・・・やっぱり好きな作風の作家さんでした・・。

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