いっときの恋
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いっときの恋

嘉納悠天

正に『粋』なひととき!

2021年9月13日
いやぁ、実に粋な作品でした! 江戸の恋茶屋『粋刻(いっとき)』で繰り広げられる、訳アリ武士たちの擬似恋オムニバス。テーマ、登場人物、ストーリー展開の全てが飽きさせず、微笑ましいかと思うとどこか切なくもあり、本物の恋に発展しないかと期待を込めてしまいます。各話の結末はじんわりと温かく、ページをめくる間は正に『粋刻』でした。 歌舞伎フリークと仰る作家さん、江戸の言葉にも風俗にもお詳しく、板についていらっしゃいます。この作家さんには同じく江戸末期を舞台に『総合プロデューサー』の男を描いた作品があるようですが、これもシーモアさんで読めると良いですね! フォローさんのレビューで、いつかポチろうとカートに入れておいた作品。青年ジャンルから、こんな素敵な作品を見つけて紹介してくださってありがとうございました! 老若男女問わず楽しめる作品です。皆さんも是非ご一読を!
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