scarlet
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scarlet

斑目ヒロ

スカーレットな君は…

2021年9月14日
ヒロ先生の手掛けた初コミックスだそうです。『恋の分量』が痛く切なく恐ろしく、自分好みの作風だったので、ヒロ先生の他作品もセールの機会に読んでみました。
表題作+他2本の作品が収録されている短編集です。どの短編作品も読んでいて胸が凄く苦しくなりました。それぞれ、主人公のモノローグを中心として物語が進んでいくんですが、そのモノローグから主人公達の感傷的な想いが伝わってきて、こちらも悲哀な感情で心が震えました。はあ…まだ苦しい。辛くなる作品は大好きですが、読後なんとも言えない虚しくセンチメンタルな気分になるのは避けられませんね。。じゃあ読むなよって感じですが、この情緒を掻き乱される感じがたまらないのです。
読んだ後、タイトルを改めて見て、またこの作品の深みを感じました。
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