アウトサイダー・コミュニケーション【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
ツノナツメ
アウトサイダーにもそれぞれの誠実さがある
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
派手で素行も良くない関は、火星人と呼ばれる同じ高2の真面目な優等生•岩代に、禁止されているバイトをしているところを見つかってしまいます｡学校にチクられると思いきや、岩代は代わりに学校に申請手続きをしてくれていました。余計なことをするなと口論になりかけたところで、岩代が階段から落ち捻挫をしてしまいます｡足が治るまでは関を頼るという岩代に付き合ううちに、二人は次第に色んな話をするようになります｡問題行動の絶えない兄のお陰で極端に規律正しく生きてきた友達のいない岩代、母子家庭であることで世間や親戚からの厳しい目線をひしひしと感じてきた関、それぞれアウトサイダーである二人が警戒しながらもおずおずと近寄ってゆきます。母親思いの優しい関が流されてゆくのはなんとなく予想できるのですが、優等生の岩代が火星人の本領発揮とばかりに火の玉ストレートにガンガンいくところがなかなかに見どころです。ガンガンなお願いに負けた関の色っぽさがまたハンパないです(ちょいちょい負けてくれます)
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