麦の惑星
」のレビュー

麦の惑星

鳥野しの

ほんわか

ネタバレ
2021年9月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄通りの柔らかで温かい作品。
主人公・紺太が営むパン屋さんの光景を見ていると、美味しいパンが食べたくなります。
訳あって紺太と暮らす少年・まみ太の言動が常に冷静で大人びていて、普通なら生意気だと感じそうなのに、ちゃんと可愛いなぁと思える絶妙さ。
出てくる周囲の人達がおおらかで優しく、紺太の傷心の元凶に一瞬モヤっとするけどきちんと良い空気で丸くまとまるのも良い。
ファンタジー要素も日常にしっかり溶け込んでおり、変なくどさを感じさせない物語なので、終わり方も余韻を残すタイプで少しあっさりとしています。
物語の根底にヒトの生き方、幸せの感じ方とは…というメッセージ性が主張し過ぎない程度に見え隠れしてる気がします。
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