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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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  • うるわしの宵の月

    やまもり三香

    現実逃避に
    2025年2月11日
    ヒーロー&ヒロインが両方とも王子キャラという設定以外は、ストーリー運びや校内で目立ちまくりの美男美女カップル爆誕など、ザ・王道な少女マンガ。
    なんですが、とにかく絵がキレイで目の保養になる。
    ただ絵がお上手で美しいあまりに脇キャラも美形でスタイル良くなってしまっており、人目を引く眉目秀麗さを持つヒロイン宵ちゃんがいまいち目立っていないのは残念。
    対してヒーロー琥珀君は際立った色気が溢れ出ている… 高校生とは思えない色気もまた目の保養。
    お付き合いに至るまでのテンポは少し悪かったですが、今後は宵ちゃんが琥珀君の心の支えになって平和にイチャついてほしい。
    美しいもの眺めて現実逃避したい時に読み返してます。
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  • 九龍ジェネリックロマンス

    眉月じゅん

    壮大、切ない、めっちゃ面白い!
    2024年10月27日
    最初は九龍城砦が現存しているという仮定の世界線でのヒューマンドラマだと思いお試し分読んでみました。
    でもそんな単純な話じゃなかった!面白過ぎて購入せずにいられませんでした。
    人々を魅了して止まないミステリアスな九龍城砦内の雑多で活き活きとした雰囲気に興味を惹かれ、本当にこんな感じの生活をしてたんだろうかと色々と検索してしまいました。恋愛だけじゃなく、そういう意味でもロマンとノスタルジックさがあります。
    物語も哲学や倫理観をベースに謎が謎を呼び、どんどん引き込まれました。
    この九龍内では何が起こっているんだろうとか、あの時の工藤さんの表情の意味は…?とか、空に浮かぶあの物体は何?とか、読んだ後は気になり過ぎて無意識のうちに頭の中で色々と考えてしまうくらい。
    鯨井さんも工藤さんも、なんなら登場する人々みんなの想いが切ない。でも決して重くるしくない。
    そして作者様があの魔窟と呼ばれた巨大な城砦の外観を描ききっているのも素晴らしい。
    謎がどう解き明かされ、ストーリーがどう着地するのか今から楽しみです。
  • ホタルの嫁入り

    橘オレコ

    手がキレイよね…
    ネタバレ
    2024年1月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリー展開が気になるし、絵もきれいでどんどん続きが気になる!
    特に進平の手がいい。ヒロインを助ける殺し屋の手がしなやかで優しくセクシー。
    この作者様、表情だけじゃなく手の描写もお上手ですね。
    名家の令嬢だけど芯も正義感も強く肝が据わってる紗都子と、育ちや環境のせいでヤンデレ・サイコしてるけど実際は愛情深く優しい進平、どちらにも好感持てるし幸せを願ってしまう。
    最初は打算的な関係性だったのに、じわじわと紗都子から「これが愛」感溢れ出てきてるの…いい。
    最初は受け入れてくれれば誰でも好き〜な感じだったのに、徐々に一途に真剣に向き合う姿勢になる進平…いい。
    物語序盤の手紙を読むシーンが約束の蛍の場所なことから期待通りになってくれると信じてるけども!
    やっと進平への想いに気付いた紗都子には、「家(父)のため」という負い目と拘束から解放されて、進平と2人で幸せになってほしい。
    読後すでに早く続きが読みたくてソワソワ…
  • デブとラブと過ちと!【描き下ろしおまけ付き特装版】

    ままかり

    どんどん可愛く見える…だと?!
    2024年1月8日
    ミステリー要素がありつつポジティブオーラも摂取できて面白い。
    現代の基準では主にセクシーなカーヴィボディかスラっとしたモデル体型が美しいとされているし、誰しもどこかで基準と違う部分にコンプレックス抱いてると思う。勝手な見解ですが。
    その基準より大分ふくよかな夢子、記憶喪失がきっかけとは言え、とにかく自己肯定感が高く全てにおいて前向き。
    たぶん彼女の辞書には、卑屈とか卑下の文字はない。
    自称みんなの女神で太陽の夢子にかかれば、事件捜査を担当している嫌味で偏屈な刑事さえも少し感化されてしまう。
    夢子のような友達がいたら、時々イラッとしつつも本当に明るく照らす存在になってくれそう。
    読み進めるにつれ、どんどん可愛く見えてきます。
    夢子のキャリアや恋を応援したいし、同時に存在感が薄かったであろう過去に何があったのか、事件の真相も気になるのでもう少しテンポよく進んでもらえると嬉しい。
  • WHITE BLUE PINK

    原川ユキ

    話の運びがうまい
    ネタバレ
    2024年1月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他の方々も書かれているように、ルームシェアする3人の女性たちのオムニバスストーリーでテンポがいい。
    三者三様の恋愛をイメージしたカラーがタイトルになっていて、ピンク担当の亜矢は上昇志向の強い女の嫌なところが凝縮されたキャラかと思いきや努力と行動の人で、結果一番印象に残るキャラでした。
    ブルー担当の真琴以外は今後があることを予感させるような、「読者の捉え方による」終わり方で、これはこれで良い幕の閉じ方だと思う。
    が、個人的にはハッキリ見たいタイプかつラスト展開が一番気になってたキャラがピンクの亜矢だったので、もう何歩か踏み込んだところを見たかった〜!
    とは言え、2冊にスッキリまとまっているけど読み応えも充分あり、軽快で良い作品でした。
  • 見るからに怪しい二人

    鬼澤馬勇

    怪しさ=癒し
    2023年11月9日
    スタッフさん推しというので読んでみたら… いい!
    主要キャラ全員が、ほぼほぼ怪しい。
    なのにみんなとんでもなくピュアで心底優しい。
    ジワっとくる笑いと共にすごくほっこりしてしまう、なんとも形容しがたいジャンル。
    怪しい2人の中でもとりわけコワモテなトゲメロン君の人間性スペック高すぎて、ドラ○もん並みに一家に一人ほしい人材。
    彼らが暮らす地域のマスコットキャラ、モリー君との絡みにもにっこりほっこり。
    実はイケメンでスペック高い2人なのに… 他人には常に優しさで接しているのに… 公園で知育菓子食べただけなのに…
    すべての行動が怪しくなって恐れられてしまう2人が不憫だけど笑ってしまう。
    (ちゃんと彼らの善行を認識している人々もいるのでご安心を)
    死神とトゲメロンに、こんなにも癒されるとは思ってませんでした。
  • 大江戸国芳よしづくし

    崗田屋愉一

    熱苦しくない昔の漢気
    2023年5月6日
    江戸に生きる男たちの熱い物語です。
    国芳といえば金魚シリーズの可愛さや狸シリーズの奇抜さ、野菜を擬人化してしまうユーモアセンスが最高で、本作からもその奔放で茶めっけのある人情家、そして描くことに対する情熱と自信を持っているが決して不遜ではない人柄が窺えます。
    作中でも垣間見える、猫を愛してやまないところも彼の魅力のひとつ。
    ふとしたキッカケでパトロンになる佐吉さんとの出会いと永年続く友情が実話だということに驚き。
    絵も丁寧できれいなのに、程よく骨太感があるのも物語に合っていて良いです。
  • 地獄くらやみ花もなき

    路生よる/藤堂流風

    横溝作品を彷彿とさせる
    2023年5月6日
    表紙の妖しい美しさが目に留まり試し読みしたら、すっかり惹き込まれてしまいました。
    ただ、確かに表紙と比べると本編の作画が雑には感じます。
    それでも妖怪が謎を解く鍵となる推理ものという設定がユニークだし、舞台背景は現代なのに昭和初期が舞台の横溝作品のような趣があって面白いには違いないです。
    業の深さや裏切りが描かれているので少し重めな展開にもなりますが、頼りない青児さんと彼をペット的に愛でる皓さんのコミカルさがそれを相殺してくれて読みやすい。
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  • 高台家の人々

    森本梢子

    妄想族最高
    2023年5月3日
    1巻表紙だけ見た時は、美男美女がご都合主義にくっついたり離れたり、可哀そうなアテウマ出て来そう…と思ったら全然違い、良い意味で裏切られました。
    主人公・木絵ちゃんの逞しい妄想力が面白すぎる。
    悲観的になっている時でさえ面白いし、他人に対して絶対に攻撃的にならない裏表のなさも良い。
    笑えるし癒される、ストレスフリーな作品。
    巻数も長過ぎず丁度良いので、定期的に読み返したくなります。
  • 光が死んだ夏

    モクモクれん

    ザ・ジャパニーズホラー
    2023年4月30日
    長閑と言うよりも閉塞感漂う田舎町ならではの、威圧感を伴った空恐ろしさがよく表現されている。
    これでもかと言うほど丁寧に書き込まれた背景音が異様さを引き立てていて、擬音語ってこんなに不気味だったっけ…?と感じさせるところがすごい。
    絵が儚げで美しく、ジャパニーズホラーのじめっとした恐怖感が全体から溢れ出てます。
    個人的にはBLっぽさはいらないなぁと思いつつ、逆にこの雰囲気によって多感な年頃の不安定さや危なっかしさが醸し出されているような気もしたり。
    なんにしても面白いですし、今後の展開にも期待!
  • 極楽街

    佐乃夕斗

    絵、うますぎですやん
    2022年12月14日
    雑多な下町にあるなんでも屋ペアが、禍というモンスターを討伐しながらその背後にいるナニカに迫っていくストーリー。
    解決事務所の所長、タオさんがとにかくクールでかっこいい…
    生まれに謎がある主人公アルマくんが元気いっぱいのお調子者で空気をシリアスにさせないのもいい。
    望まず禍になってしまった人など、切ないエピソードもバランスよく盛り込まれてます。
    スッキリと無駄のない洗練された絵がうますぎるあまり、画力高〜…という言葉ばかりが出てきて、自分の語彙力低下が著しくなる。
    今のところ戦闘は躍動感ありつつも長期化せずさっぱりと描かれていて、バトル苦手勢にも読みやすくて嬉しい。
    番外編の和気藹々としたお気楽なタコパ・エピソードが好き。
  • 正反対な君と僕

    阿賀沢紅茶

    イヤミ成分ゼロキロカロリー
    2022年10月30日
    「氷の城壁」の作者さんの作品ということで興味を持ちました。
    思春期の深刻になりがちな感情に焦点があたっていた前作と比べて、本作はカラッと明るく違う良さがある。
    ギャルな鈴木さんはノリ軽めな陽キャだけど根が真面目で、ちゃんと地味めな谷くんの内面を見てるいい子。
    谷くんや周りの友達もありのままを肯定的に受け入れられる、柔軟性を持ったいい子たち。
    鈴木さんと谷くんの初々しいやり取りも可愛い。
    サクッとした軽い食感のお菓子みたいで、強く心に刺さったり感傷的になったりはしないぶん、何度でも重く嫌な気持ちにならずに読み返せます。
    そして軽い食感とはいえ、登場人物たちが自分の感情や気持ちに対して真摯に向き合う描写は、この作者さんならではだと思います。
  • 三千年目の神対応

    加藤文孝

    好きってワードしか出てこん
    2022年10月29日
    めっちゃ面白い!好き。
    連作短編とでもいうのでしょうか、一話でオチのつく寸話が連なって主軸となる目的に向かってストーリーが進んでいくスタイルなのでサクサクと読みやすい。
    でもちゃんと登場人物たちの旅の結果がどこにどう着地するのかも気になります。
    神さまや神獣の個性も面白く、今後もミタマちゃんのオジキやお母上がどうからんできてくれるのか楽しみ。
    自然と人工物、世俗性と神秘性、懐古感と近未来感、色んなものがごちゃ混ぜになった混沌が調和した世界観も素晴らしい。
    画力が高く、かつ隅々まで丁寧に描き込まれおり、ヒト型以外の生物や景観、スチームパンクを彷彿とさせる乗り物の迫力にも目を見張るものがあります。
    占い弁当とかおむすびビュッフェとか、小ネタもオリジナリティに溢れていて感心させられる。
    天然神さまミタマちゃんも、彼女に無遠慮にツッコミつつデレる十蔵くんも、なんなら夢に現れる二足歩行の椎茸すら可愛いし、ユルユルでクスッと笑わせられます。
    彼女いない歴=年齢の十蔵くん、一目惚れした神さまミタマちゃん相手にもお前とかバカとか言ってしまうけど、ここぞのところで乙女心とオジキ心を掴みにくる才能がすごい。
    世界観の個性が強いということは読み手を選ぶのかもしれませんが、もっと評価されていい作品だと思う。
    ひたすら好き。
    【追記】連載打ち切りになったって本当ですか…? 旅の続き、もう読めないの…?めっちゃ悲しい…
  • やまとは恋のまほろば

    浜谷みお

    待ってた!
    ネタバレ
    2022年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品の人間関係の程良いリアルさと、絵柄・ストーリー共に全体を包むふんわりとした優しい空気感がかなり好きで、続きを待ちわびてました!
    子供の頃、近所にあった小さな古墳跡に遊びに行くのが好きだったことを思い出しもしたり。
    朗らかな主人公ほのちゃん。マイペースでミステリアスな飯田くん。気配り上手な人格者カニエ氏。
    彼らの平穏なバランスが崩れてほしくはないけど進展も待ってる、この相反する感情は何⁈
    …からの6巻の展開でニヤニヤとムズムズが止まらん。こちらが謎に照れちゃう。
    やっと想いが通じた2人なのに、何かとすれ違い発生中でハラハラも止まらん。
    この優しい世界が崩壊しませんように…
    7巻登場のまっつん、性格悪すぎやろって思うけど、こういう人いますね… 友情から何から全てを引っ掻き回すモンスターは早く退場してほしい。
  • 氷の城壁【タテヨミ】

    阿賀沢紅茶

    なんやコレ〜!!
    ネタバレ
    2022年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タテヨミ漫画、今まで何となく避けてましたが無料試読したらもう止まりませんでした。
    登場人物たちが抱える虚無感、喪失感、嫌悪感、葛藤。社会で居場所を見つけることへの困難と苦悩。人が集うからこそ強まる疎外感や孤独感。
    多感な時期により強く抱えるであろう感情がとても丁寧に描かれていて、作者さんの豊かな感受性や知性を感じます。
    現実では本当に心を開ける人との出会いはなかなか難しいですが、こゆんちゃん達の経験を追体験している気持ちになり、最終的にストンと収まる場所へパズルのピースがはまっていった時には保護者目線で(良かった…良かったねぇ〜)と頬がだらしなく緩み多幸感に包まれました。
    途中参戦の月子ちゃん、目立つタイプではないけど洞察力と空気読みスキルの高さが素晴らしくて、確かに先生と呼びたくなる(笑)
  • 異刻メモワール

    るん太

    可愛くて不思議
    2022年4月25日
    異界の多種多様な住民から異国情緒あふれる衣服雑貨や建造物の柄や模様まで、ひとつひとつがとても丁寧に描かれている。
    エキゾチック好きな人には、絵を見ているだけでも楽しめる読みやすい作品です。
    ジブリ作品を彷彿とさせる、未知と不思議と懐かしさが共存する世界観も良い。
    天真爛漫で可愛いリツと純粋だが傷を抱えていそうなトモが、これから過ごしていく時間の先にあるのが希望なのか何なのかまだまだ予想できませんが、初期イメージの優しい展開であってほしい。
  • ロスト・ラッド・ロンドン

    シマ・シンヤ

    アート作品と海外ドラマを足して割ったよう
    2022年4月8日
    本を探しているときはカバーに惹かれがち…ということで、この作品もまずは表紙の独特な雰囲気に目が留まりました。
    読んでみた印象、全体的にスタイリッシュ。背景や表情が緻密に描き込まれてるわけではなくコマ割りもシンプルだけど、だからこそ余分な情報がなくスッと視覚や頭に入ってくる。
    人種や性別問題にも触れられているけど、重く嫌な気持ちにならない風刺のような感じ。
    他の方々も書いているように海外ドラマのようですが、イラスト集を見ているかのようでもありました。
    他にはなかなか無い、アーティステックな作風。考察が苦手なので、序盤から随所に描かれている紙飛行機は何を示唆していたのか気になる…
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  • 夢中さ、きみに。

    和山やま

    夢中さ、和山作品に。
    2022年4月3日
    「女の園の星」の作者さんということで気になり、セールを機に読んでみたら…やっぱり安定のニヤリとくる面白さ。
    特に、存在がホラーと周囲から認識されている二階堂君パートが好き。厄除けの塩の代わりに味の素持って来ちゃうクラスメイトとか、そういうセンスがたまらんです。
    和山さんの作品に流れる、じわじわとくる笑いを何と表現すれば良いのか分からない自分の貧相な語彙力がもどかしいけど、要はとっても面白い!
  • 女の園の星

    和山やま

    クセになる
    2022年4月3日
    どこか気だるげでゆる〜い生徒と先生たちのやり取りに、随所で無意識にニヤリと笑ってしまう。
    作画の雰囲気といい独特な会話の間合いや空気感から、大好きだった「動物のお医者さん」という作品を思い出します。
    クラス全員団結でお預かり中の犬に眉毛のラクガキするとか、先生のシール作るとか、なんやかんやクレイジーすぎる。いい意味で。
    みんなどこかズレていて、はちゃめちゃなことしてるのに淡々としていて全然嫌味がない。
    本当にじわじわくる不思議な笑い、最高です。
  • スキップとローファー

    高松美咲

    和む~
    ネタバレ
    2022年2月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 現実だと少し浮いてしまうかも知れない主人公ミツミちゃん。
    空回りもするけど、人を外見や趣味嗜好などで判断・排除しない純粋さで、本来だったら交わらなかっただろう周囲の人たちの輪を繋げていくところに爽快感があるし和み癒される。
    素朴さのある画風ながら登場人物達の描き分けもきちんとされているので、更にそれぞれの個性を感じられるところも良いし、表情による感情表現も豊かに描かれる作家さんだなと思います。
    【11巻読後追記】始めの頃から何かしらを抱えてそうな描写が多々あったシマ君、どんどん面倒くさいヤツになってるな⁈ 幼少期の傷はしぶとく燻り続けるし、そう簡単に整理がつかないのは分かる。でもそろそろ過去と決着つけてくれシマ君…
  • 谷中びんづめカフェ竹善

    込由野しほ/竹岡葉月/勝田文

    ストレスフリー
    ネタバレ
    2022年2月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作は未読で、何の予備知識もなく試し読みしてみたら好きな作風だったので購読。
    ジャンルにラブストーリーとあるけど、最終巻まで読んだところ全体的にはヒューマンドラマです。
    何か特別な感情があるのか…?と思わせる場面も少しありますが、恋愛要素には強く焦点をあてておらず、むしろカフェを中心に集う人々のつながりから織り成される成長や変化が描かれています。
    最後があっさりしていて、決して悪くはないけど結局のところ何をメインに描きたかったんや…?と少しボヤけた印象を受けてしまった。そこは人の好みによるところですね。
    自分の世界を持っていて人に媚びず、クールなのに意外と情熱的に人と接する主人公は甘すぎず辛すぎず、この世界観に合っていて良い。
    しかしリアルコミュ障からすると、紬ちゃんは全然コミュ障じゃない!(笑)
  • 麦の惑星

    鳥野しの

    ほんわか
    ネタバレ
    2021年9月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄通りの柔らかで温かい作品。
    主人公・紺太が営むパン屋さんの光景を見ていると、美味しいパンが食べたくなります。
    訳あって紺太と暮らす少年・まみ太の言動が常に冷静で大人びていて、普通なら生意気だと感じそうなのに、ちゃんと可愛いなぁと思える絶妙さ。
    出てくる周囲の人達がおおらかで優しく、紺太の傷心の元凶に一瞬モヤっとするけどきちんと良い空気で丸くまとまるのも良い。
    ファンタジー要素も日常にしっかり溶け込んでおり、変なくどさを感じさせない物語なので、終わり方も余韻を残すタイプで少しあっさりとしています。
    物語の根底にヒトの生き方、幸せの感じ方とは…というメッセージ性が主張し過ぎない程度に見え隠れしてる気がします。
  • うちのいぬのはなし。

    山尾お茶丸

    可愛いけど…
    2021年9月15日
    無料分試読させてもらいました。
    味のある、クレヨンサッと描いたような画風で、絵本を読んでるような感覚。
    犬のしょんぼりした背中や笑顔が想像できて可愛いんですが…コレって、愛犬の日常を綴った趣味のブログでは?
    申し訳ないが、お金払って読みたい!とはなりませんでした。
    いいね
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  • マリーマリーマリー

    勝田文

    とにかくキュート!
    2021年8月12日
    主人公のリタさんが素直で前向きで寛容、いつもご機嫌で可愛い。夫の森田さんも飄々としていて優しく、自然体かつセクシーでとにかくかっこいい。周りに登場する人達もなかなかの破天荒っぷりだし個性も強いのに、嫌な気持ちになるキャラが全然いない優しい世界。
    全体的な雰囲気や表現が、ポップでハッピーでオシャレ。そして「キュート」という言葉がピッタリな作品。
    主人公たちはわりとはちゃめちゃな経験をしてるはずなのに、何故かどのエピソードも癒されてしまう。
    こんな素敵な夫婦関係、憧れしかない。
    周りとの垣根ない人間関係も素敵です。
    刺激やコテコテの恋愛ストーリーを求める人向きじゃないかもですが、ハッピーオーラを求める人におすすめ。
  • 自転車屋さんの高橋くん

    松虫あられ

    親近感覚える人も多いのでは
    ネタバレ
    2021年2月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レトロ感のある風景や、味のある画風がクセになります。
    恋愛が主軸だけど、それぞれが抱えている問題や過去も描かれていて、ともちゃんのような主張が苦手な人間の職場での立ち位置には考えさせられる。
    何度読み返しても涙してしまうエピソードも。動物ものには弱いんや…
    実は主人公二人の過去に接点があるようだし今後が気になるけど、問題を乗り越えてとことん幸せになってほしい。
    特別ドラマティックなことが起こるわけではないところが返って現実味があり、感情移入してしまうのかも知れませんません。
    二人の友人達もいろいろなタイプの人たちがいて、お互いの違いを否定しない優しさや信頼関係があり、良い個性を発揮してます。
  • 青の花 器の森

    小玉ユキ

    地域と工芸と恋愛
    ネタバレ
    2021年1月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同作者さんの「月影ベイベ」もですが、この作品も日本の伝統工芸文化を知る機会になりました。あと、方言って本当に良い。
    物語は、不器用で優しく穏やかな大人の恋愛という感じ。でも主人公も、主人公に感情移入している読者も、龍生君は1年後どうするの…?と、今後が気になって仕方ないです。
    個人的には、工房の同僚しのぶちゃんが好き。
    追記:7巻辺りから恋愛ものにありがちな展開で、いくらトラウマとはいえそれは…とウジウジしてる主人公に苛立ちを覚え始めたので⭐︎-1です。
  • 月影ベイベ

    小玉ユキ

    伝統文化っていい
    ネタバレ
    2021年1月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とてもピュアな物語。
    伝統芸能を受け継ぐ地域で暮らす人々の、ひとつのことに傾ける情熱や結束力、郷土愛が眩しくて羨ましくなります。
    円くんの一途さや繭子さんの愛情が何とも言えず、じんとくる場面も。
    哀愁と同時に爽やかな余韻の残るラスト、最終的にはみんな幸せそうで良かった。
    あと、方言好きにはたまらん。
    この作品を読んだあと、めちゃくちゃ「おわら」の動画を探して見てました。実際の舞も女性の優美さと男性の力強さ、笠で顔が見えないことによって強まる神秘性が素敵でした。
    知らない文化に興味を抱かせてくれる作品です。
  • ほぼねこ 私のお母さんには肉球がある

    三津キヨ

    長閑そうでテーマが深い
    2020年10月30日
    設定が斬新。画風も全体の雰囲気もほのぼのとしているし、空想的な世界観ですが、とっても現実的な風刺が込められている気がします。
    でも全然重苦しくないし、むしろ希望を持って読み進められる作品。
    事情を抱える二家族の、親の深い愛情が微笑ましい。
    良い話だからこそ、まだ続きそうなところでの唐突な終わりに少し物足りなさを覚えてしまった。
    もっとキリの良いところまで、続きを読んでみたかったな。
  • やまとは恋のまほろば

    浜谷みお

    漂う空気感がいい
    ネタバレ
    2020年10月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は朗らかな子だけど、自信がなく自分をけん制しがちなところに共感を覚える。
    親友との現実味ありつつも良好な関係性や、イケメンなのに人柄良も良いという奇跡みたいな2人の男性と主人公のほんわかとしたやり取りも良いです。こんなん、好きになってまうやろ〜っ!としか思えない環境。
    古墳の話題がさりげなく絡んでくるのも面白いです。
    彼らの関係性に少しずつ変化が見えてきそうなのに、それぞれの本音がいまいち掴めず、主人公に芽生えた違和感の正体含め続きが気になって仕方ない!
  • 紺田照の合法レシピ

    馬田イスケ

    ギャグセンス光るご飯もの
    2020年10月6日
    「お料理大好きクールで肝の据わった極道人」が作るレシピや閃く食材が、
    ほぼほぼ犯罪とリンクされてるところが面白い。
    大葉を、最高の合法ハーブと呼ぶセンスが好きです。
    いいね
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  • SPY×FAMILY

    遠藤達哉

    少年心をくすぐられる
    ネタバレ
    2020年10月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 意味があるのか分からないような任務をスマートに遂行する凄腕スパイな主人公の設定がすでに面白い。
    疑似家族が少しずつ心から思いやりあうようになっていくのも良いし、とにかくアーニャとボンドが可愛い。
    ワクワク&クスッとくる要素が散りばめられて、安定感のあるザ・少年コミックだと思います。
    と最初は思ってましたが、巻が進むにつれただのコメディじゃ無くなってきました。
    コメディとシリアス要素の緩急でバランスを取っているためかメイン・オペレーションの進展が遅く、ちゃんと終結できるのか不安に思いつつお作品を追ってしまっている…
    核心に迫り出した(?)アーニャの出生やデズモンド家の謎がとっても気になる!
    ヘンダーソン先生とマーサの物語も切なかった。
    あちこちに散りばめた伏線や脇キャラのサイドストーリーがうまく纏まることを期待してます。
    あと作者さんにはキャラたちに愛着ないとか言ってほしくないよね
  • ワカダンナ

    塩川桐子

    独特の世界観がある
    2020年10月6日
    江戸後期の、のんびりとした雰囲気を背景に、暑苦しくなく丁度よい加減の人情味があふれてます。
    現代人にもありそうでスッと入り込みやすい、少し切なかったり ほっこりするような小話を浮世絵のような絵で描き上げられていて、独特の美しさと個性がある。
    同作者さんの「差配さん」もおすすめ!
  • セトウツミ

    此元和津也

    コミカルで深い
    2020年9月30日
    知識量と語彙量がハンパない、くだらない会話にただただ笑える...と思っていたら、最後は何とも言えない気持ちになった。
    安堵感と切なさと不安感が入り混じったような。
    いつもの場所で繰り広げられる何気ない放課後のひと時からこんなオチを用意できる作者さん、天才のフシがあるわ。
  • 僕と君の大切な話

    ろびこ

    個性派ピュア
    2020年9月24日
    独断と偏見に満ちた自論展開のせいだったり、ピュア過ぎる勘違いによる主人公達のスレ違いが嫌味がなく面白い。
    少女漫画にありがちなアテ馬キャラか?!と思いきや、そういうドロドロした関係性がないのもいい。
    爽やかな読み心地でほっこりしつつ、ニヤけさせてくれる作品です。キャラクターに味があって、絵がキレイなところも良いです。
  • 3月のライオン

    羽海野チカ

    絶妙なバランス感
    2020年2月14日
    壮絶な生い立ちの主人公に感情移入しがちだけど、彼の周りの人々や対戦相手の抱える苦悩などの背景にも丁寧にスポットライトが充てられていて、読者の気持ちが色んなキャラに向けられるようにうまくストーリーが作られてるなぁと感心します。
    重めな話の合間に登場する川本姉妹が癒し。
  • ハクメイとミコチ

    樫木祐人

    癒しの良作
    2020年1月16日
    細やかに設定された自然豊かな世界観のなかでしっかりと地に足の着いた生活をおくる主人公たちの様子や、木の中に作られた家、積み木のような町など、子供心に憧れた世界が美しく丁寧に描かれています。
    ストーリーもゆったりとした人情もので読みやすい。
    子供の頃に野ばらの村の物語シリーズ(絵本)が好きだった方は、ほぼ間違いなく好きになるかと思います。
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  • 差配さん

    塩川桐子

    とても良い!
    2019年10月20日
    最初のエピソードで、なんという人でなし…と思いきや、なるほど そうくるか!という展開。
    全ての物語を通して、生きる厳しさの中に世の情や温かさが通っており読後感の良い作品です。
    そして人間とその他の生き物達の世界が、巧みに交錯するのが素晴らしい。
    浮世絵のような画風も物語も、とても自分好みでした。
  • 妖怪ギガ

    佐藤さつき

    ハートウォーミング
    2019年10月16日
    妖怪の大御所・水木しげる氏の作品を彷彿とさせる画風をそなえつつ、
    どこか間が抜けているゆるキャラのような妖怪たちが沢山登場し、彼らの
    ドジで愛情や思いやりに深く愛くるしい姿に、時にクスッと笑わせられ、
    時に癒されます。
    そんな妖怪と人間たちの交流が、心温まるものが多いところも良いです。
    妖怪好きな方におススメ。