プレイアフターコール
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プレイアフターコール

オオタコマメ

優しい関係…!

ネタバレ
2021年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 172頁。高校生の二人の、Dom Subという第二性の現実への直面と優しい関係構築が綴られたお話。修正は白抜き。
後書きでオオタコ先生が「人格の基礎が出来上がってから現れる第二性を考察」と書かれていましたが、その視点がよく伝わりました。Domの倉科くんやSubの一色くんのそれぞれの自分の第二性に対する心の葛藤や、第二性が開花していく様子、二人の関係が偶発的ボランティアから恋愛へと育っていく過程がとても丁寧に描かれていて、二人の心の動きがそれぞれ伝わってきて、クールな絵柄なのにあたたかく、読み心地がとても良かったです。思春期を超えてすぐだからこその性に対する考え方やこだわりが新鮮でした。
倉科くんは自分をヘタレDomと言っていましたが、ヘタレ万歳!保健室の羽澄先生にも対抗するようになった、初々しいDomの独占欲にきゅんとさせられました笑!信頼関係や相手を思いやる気持ちがあってのDom Subラブであることを改めて感じさせられ、設定の魅力も再認識しました。この二人なら今後多少激しいことになっても大丈夫!と感じられる、スッキリ優しいお話でした!!
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