鈍色の華【イラスト入り】
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鈍色の華【イラスト入り】

木原音瀬/ZAKK

読後、ことわざを検索しました

2021年9月26日
木原作品の登場人物の狡くて卑怯で弱くてむきだしな人間味がすごく中毒です。胸が締め付けられたり、やるせない気持ちになったりと嫌な人物像にいつの間にか寄り添っちゃうんですがこの作品は人間の滑稽さ、浅はかさを突き放して見ちゃう感じでしょうか。欲と2人連れとか、同じ穴のムジナとか(変な意味じゃないです(笑)何かことわざがいくつか浮かびます。どれが適切なのかわかんないけど(笑)性接待という下品さや情欲だけで離れられないとか愛の美しさとは真逆なお話です。アメリカンコミックのような挿絵もこのお話にキレイな理由付けを持ち込ませません。好みではないけれど最後まで一気読みしてしまった。美しさを求めないなら読んでみるのもアリです。
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