このレビューはネタバレを含みます▼
主人公の卑屈さは、分からない人には全然分からずイライラするでしょう。
でも自信がなくて卑下してしまう自分はすごく共感してしまう…自分も周りをこんな風にイラつかせてたのかなぁと怖くなった。
アラサーの頃にこの漫画読みたかったな。少しは殻を破れたかも。
自分の人に見せられない本音も汚さも全部みられた上で受け入れて愛してくれる、そういう相手だから心底心を開ける。自分でいられる。
それも分かります。
なんかこの作品読んでいると、昔付き合ってた人とか、関わった相手とか思い出す。
細谷さんは、あーこういう人いるなーって、似てる人を思い出した。
気を持たせるようなことしてきたりはするけど、自分からは踏み込まず、一定のライン以上は動かない。
相手から動く分には受け入れるけど、自分では匂わせるだけで、実際の関係を進めたりはしない。
悪者になりたくないし、逃げ場を失いたくないから。
表面上は優しく見えるけど、自分の保身。
登場人物達それぞれを応援したくなる、そんな漫画ですね。