ノット ロンググッドバイ
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ノット ロンググッドバイ

緒花

じわーっとくる

ネタバレ
2021年9月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLのカテゴリーだけど、エッチはほぼナイです。
でもすごくストーリーがしっかりしているので、読み終わった後の満足感とほっこりすること間違いなし。
至と北斗は高校の同級生で、最初は1匹大会状態だった至に、ワンコみたいな北斗が懐いてるだけの関係から、徐々に2人の距離感と感情が変化していく。
至に近づきたくても、何かを抱えている至との距離感を間違えないように保つ北斗。人に期待し裏切られないように壁を作っているのに、その壁を何度も乗り越えてくる北斗にふれ、少しずつ至は心を開いていく。それでも、過去のトラウマに苦しむ至を知り、「大人になる」ことにお互いが葛藤し、お互い好きあっているのに「約束」を決行する。
別れの日、北斗に別れの言葉ではなく「いってきます」と至が呟いたシーンは、北斗のところへ何年経って戻ってくる事を予感するような旅立ちだった。
旅から帰ってきてもすれ違いの生活を選んでおきながら、友達ではなく触れられる関係になりたいと至が北斗に告げる最後も好き。
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