このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。フォローさんのレビューでヤマシタトモコ作品があがると、私もまた読みたくなってこちらの作品を購入。7つの短編と描き下ろしで全190ページ。それぞれのお話で誰かが誰かを好きってことは根底にあるんだけど、ただそれだけじゃない家族愛とか姉弟愛とかもはらんでたりして、作者様の独特な切り口でこぎみ良く描かれているのがファンにとってはなんとも堪らない1冊です。コメディっぽい話でも、所々切なさというスパイスが効いてたり、どれも一癖あるお話となっています。こういうのが癖になるんだろうなぁ(笑)。嵌まる人は、とことん嵌まるー。表題作の話の中表紙は、ドMの二神くんがポーズをとってるんですが、ふざけているのか(?)、思わず「ベスト・キッド」かとツッコミたくなりました(笑)。
どちらかと言えばこの作品より「恋の話がしたい」の方がラブ要素が強い短編集で、叔父さんの話と最後の話は胸が締め付けられるような痛みが堪らんですよね。フォローさんと「恋の話が~」の良さを共感できたことがこの上なく嬉しいです。「さんかく窓~」も間違いなく傑作!あの世界観は私も大好きです。ヤマシタトモコ先生は私の好きな作家さんベスト7(好きな先生が多すぎて絞れない~)のお一人です!