このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。木原先生原作のコミカライズは「美しいこと」「吸血鬼と愉快な仲間たち」に続き3作目です。木原先生の作品はよく「痛い」という言葉で表現されていますが、これはまさに痛みの極地、身体的にも精神的にも痛くツラい描写に読んでて途中心が折れそうになりました。ツラい過去を持つ二人の青年が、記憶喪失というハプニングによって更に翻弄される展開に。これはどうしていたらよかったのでしょうね。子供の時は、圧倒的な力を持つ大人の前では致し方なかったのかもしれません。事故後は全てを知っている藤島がもっと透に話せばいいのにとずっと思っていました。それにしても、藤島の母親のなんと恐ろしいこと。また、いつか現れるんじゃないかとびくびくしながら読んでいました。一応完結していますが、二人にとっては道半ばといった感じです。小説の方には続きが書かれているようなんでその後がどうなったか読んでみたいのですが、他の方のレビューによれば小説の方はこれよりも更に輪をかけて痛く、ツラいようで…。小説の方を読むのは私にはちょっと勇気がいるみたいで、心身共に元気な時に読んでみたいと思います。
木原作品に嵌まり、既に何冊か購入しています。フォローさんの「箱の中」のレビューで、続編がとても面白そうだと思い、読みたい願望がMAXになっているんですが入手困難で読めない現実がツラい~。フォローさんに見せてってお願いする訳にもいかないし(笑)。「美しいこと」もそんな感じで続編が存在するのに読めない悲しさ。こういうの、どうにかならんもんですかね~。私もすっかり木原先生の大ファンになりましたー。