クロカン
」のレビュー

クロカン

三田紀房

何度読んでも面白い

ネタバレ
2021年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレ少し。クロカンは説明にもあるように監督が主人公の野球漫画で、非常に新鮮でした。あまりにも型破りな行動、采配をするクロカンには観客同様に心を動かされました。ただ、監督目線で物語が進むために選手の能力の上がり方が不自然なところもあります(例えるならサッカーボールをまともに蹴ることができない選手が翌年にインターハイ出場するみたいな)。しかしそんなこと気にならないくらい胸が熱くなる展開が多く、おそらく一気読みしてしまうと思います。
最初に母校での監督経験を経て、よわっちい高校に移って指導を開始。最強の個が先頭に立ち勝ち進む。次の世代は全員野球。チーム状況が全く異なる中で繰り出されるクロカンの采配が光ります。
何より彼の指導スタイルは無償で与えるわけではないということ。練習後に部員は彼に金を支払う。これが物語を通しての主題といってもいいかもしれません。彼の考え方は大人からしても大切なことを気づかせてくれるようなものです。ドラゴン桜で三田作品に興味を持たれた方は是非。
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