君の夢を見ている
」のレビュー

君の夢を見ている

コウキ。/ARUKU

愛する人を本当に愛するということ

ネタバレ
2021年10月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ARUKU作品のレビューでちょいちょいお目にかかるARUKUワールドという言葉。ワールド呼びされるくらいブランドとして確立されている証拠だと思っている。そしてハマる人が非常に多い。虜になっちゃう。
ARUKU作品の中でもファンタジーは特に好きだ。独特のテンポと言い回し、斜め上を行き過ぎる展開。果たして先生は我々と同じ世界線の住人なのかと疑ってしまう。

さて今回はタイムリープものである。
タイムリープの神髄は、愛する人の死を無かったことにする、に尽きる。東リベ然り、シュタゲ然り、君の名は然り。
BLだと星名あんじ先生も描いてらっしゃる。
死んだら終わり、ではなく、主人公が超々超頑張って、再び抱きしめることができる世界は胸熱なのだ。

今作はプラス予知夢が先にある。
タイムリープ後にすり合わせるのが色々と切ない。
プリン、絆創膏、虹、そしてうっすらと光るボールペン。
けれど歴史の流れは大本に沿って流れるというSFの定石通り、2人はまた恋に落ちる。涙。。。

コウキ先生の絵もすごく良かった。夢のような繊細な線がお話にマッチしてステキだった。

あ、ユイくんの見た夢は予知夢じゃなくて心のこり代行者の送った未来の記憶ってちゃんと書いてあるよ。
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