このレビューはネタバレを含みます▼
(BL小説)
親を亡くし同居叔父にバイト代を収奪される薄幸DK勇利。
クリスマス前、幼い頃大好きだった絵本を本屋からプレゼントされた日、黒猫を助けようとトラックにはねられ、黒猫と共にその絵本の世界に召喚されてしまう。
竜と共存し魔法が存在するシュリルシュラク国が舞台。
召喚時いきなり神子御降誕→無理無体→契りの儀がおっぱじまる最悪の始まり。
第3王子の'竜の護り手'ジュリアン×'神子'ユウリ(17)の話。
動物や人と自由に会話出来る神からの言語能力や、
神子と竜の発情のシンクロなど面白い(恥ずかしい笑)設定◎
自分の神子と会える事を待ち望んでいた王子が、
混乱と恐怖の中にいるユウリに拒絶され。
愛し愛されたいと願う健気な王子の奮闘譚だったのかな〜?
場面場面は面白いのにあちこち話が広がり話がぼんやり。
絵本の裏側の残虐性とほのぼのさが融合しないモヤモヤと、
絵本に沿わなくなる辺りからごちゃごちゃつき、ヒール役との決着などもモヤモヤ^^;
人形のように美しいのに無愛想無口なジュリアンが、
竜オタクの純粋で温かな心の持ち主で、やる事なす事cuteな初恋王子だった点に笑えました!!生真面目で優しい主役二人や頼もしい魔術師レオニダスや黒猫クロや竜達みんな魅力的でした。
薄幸の頑張り屋勇利が満たされ幸せで良かった。