煙と蜜
」のレビュー

煙と蜜

長蔵ヒロコ

へ、30歳と12歳?

ネタバレ
2021年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ と、初めは引いてしまいました。だって6年生に自分の父親位な年のフィアンセって、いくら結婚が3年後でもイリーガル。まぁ過去には数多くあったのは知っていてもね。でも読むにつれ使用人を多く抱える豪商の 皆に愛され真っ直ぐ育ったお嬢様姫子ちゃんに高貴な家柄の軍人の許嫁、文治さまとのやりとりが本当に上品で可愛らしくて心が温かくなりました。捕まえた小鳥を逃す時の文治さまの台詞、それに返す姫子ちゃんの想いの詰まった言葉も素敵。大正浪漫を満喫出来るちょっと上流階級のゴージャスな日常も高揚感増し増し要因、読みながらこちらも広く豊かな心持ちになってきます。短いながらも大正時代、豊かになる為の戦争もあったし後半は大震災もあるはずですが、名古屋だからそこは免れると思っていて大丈夫ですよね?泣いてる姫子ちゃんは見たくないです。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!