花がら摘み
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花がら摘み

ツバ ダエキ

人と人同士

ネタバレ
2021年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ あまりない、自由なオメガバースでした。αとΩという種に捕らわれない、人と人同士だから恋をし愛する‥そんな感じ。
人とのふれあいが少なすぎたからなのか、出会って、一緒にいる間に既に気持ちが傾いていたのに、それを"好意"と認識できないどころか反対にとらえていた。いなくなって気付くもの。言葉数が少なくて、上手く自己表現できずに、ただそばにいて守ることしかできない‥でも相手が好きだから傷つけたくない──平行線のままの二人はどこで交われるのか、早く自分の気持ちに気付いてほしいと思って読んでました。あと菖蒲先輩が可愛かったです。柊くんの綺麗な肌に傷を残したくないから番にならないで自分を噛むなんて。柊くんは本当にそれでいいのかな? いいんでしょうね、きっと。番にならなくても一緒にいられればそれでいい、それがこのお話の根にあるのでは?と思ったので。色々な番/パートナーの形があることが、時折載っている紹介やミニ漫画で見れます。それを見ると、菖蒲先輩と柊くんのあり方も理解できます。そしてそれは現実においても、誰かを好きになる、愛することになんら変わりがないとも思いました。
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