このレビューはネタバレを含みます▼
試し読みまでは先が気になる感じで良かったのですが、付き合ってからが面白くありませんでした。受けの子はどんどん女の子化していくし攻めの子は溺愛というかナヨナヨしてばかりで格好良くない。格好良いところや心情をちゃんと見せてほしかった。暴君というのも微妙です。
幼馴染設定だけど幼かった頃のエピソードがあるわけでもなく、仲違いするまでどう過ごしていたのかも分かり辛く、そのくせ中学からずっと避けていたわりに受けの子が簡単になびくので、折角のお試しお付き合いもそこから惹かれていく描写や感情の揺れが特になくて物足りない(なんなら告白されて即落ちしてるように見える)設定は良いのにな…と残念です。
場面場面がぶつ切りで、このお試しお付き合いも女の子のシーンもバイト先の男のシーンも受けの嫉妬も、描きたいところだけ描いたのかなという印象しかありません。序盤の女の子とバイト先の男は都合の良いキャラでしかないというか、もう一回ちゃんと(付き合うかどうか)考えてくれて良いんだよと女の子が言ってくれたのに、あっという間に彼女の存在なんて頭から抜け落ちるし、その後なんのフォローもない。存在感もない。バイト先の男も唐突で、作者がキスマークをつけさせたかったんだろうなぁとしか思えなかった。
ぽっと出てきて役割を終えたら存在が消えている感じが漫画の流れをぶつ切りにしている要因の一つかもしれません。嫉妬の原因もなにそれ……という感想しか抱けませんでした。全体的に盛り上がる部分がないし、むしろキャラの魅力がページを進めるごとに消えてる気がします。
低評価で文句ばかり言ってしまいましたが応援していきたい作家さんです。次作期待しています。
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