このレビューはネタバレを含みます▼
最初は互いの特殊な事情を知り合えた教師と学生の恋愛モノかと思ったけど、もっと現実的な深い話だった。その症状を持たない人にはなかなか分からない、最初に触れた時に誰しも無意識にしてしまう言動、悪気なしに傷つけられ、傷つきながらも、相手には悪気がないからと、それを黙って黙認する日常がよく描写されている。何かしらのマイノリティをもつ人には、共感するシーンが多いことだろう。悪役だと思われた美人教師さえも、内面には深い悩みがあり、見映え良く見えることも悩みになるということはヒロインの悩みの対局にあり、コントラストが素晴らしい。