普通に恋して【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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普通に恋して【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

テラシマ

須波田さんはスパダリ…ではないかな?

ネタバレ
2021年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんで、レビューも良かったし試し読みしたら続きが気になったのでそのまま購入しました。表題作のみ全5話+描き下ろしで合計211ページ。普通であることに劣等感を抱いていた契約社員の普川が、誰にでも好かれるハイスペックな上司・須波田さんに新会社の社員として引き抜かれて…というお話です。周りの人からのマウンティングや選民思想に耐えながらコツコツ頑張る普川に好感しか持てない!理不尽な経験からちょっと自分に自信がなかったり卑屈になりがちだけど、それでも腐ることなく、周りの空気を読んで自分のやるべきことをする。簡単そうに見えて普通でいることって実は難しいのかも…としみじみ考えさせられました。須波田さんは、私が思い描くスパダリとは少し違うような気がしましたが、これはこれで全く問題なし!顔が良くて仕事ができるというのはもちろんなんですが、多分普川と同様、他人の機微に敏感でそういったものに寄り添えられるから人から好かれるんでしょうね。須波田さんのおかげで普川のコンプレックスが少しずつ解れていく様子がとても丁寧に描かれていたと思います。というか、1話目のデコ出し眼鏡のできるリーマンな須波田さんも良かったんですが、普川の前でリラックスしてる部屋着で前髪を下ろした須波田さんが可愛すぎました。女子っぽいというわけではないんですが、心底心を許してリラックスした感じ。無防備というかなんというか、普川だけでなく私の心も鷲掴みです。ちなみに触りっこまでなのでポジションは不明。普川×須波田さんだと信じたいですが、逆だったら発狂してしまうかも。二人の同僚や須波田さんの兄弟たちもとても良いキャラでした。
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