このレビューはネタバレを含みます▼
愛論(メロン)が帰る家もお金も無くなり座り込んでいる所に主水ことモンティが通りかかります。ピンクの髪に大阪弁のメロンに通報するぞと声をかけたモンティですが、しょんぼりしつつも明るく屈託の無いメロンと話すうちに部屋に入れてやり、ヒモ関係が始まります。
広告代理店に勤めるやり手のモンティですが、厳しい競争社会での仕事にプラスして、突然、失踪した父親の8千万の借金が降りかかってきます。まずは高級マンションからの引越しとヒモを切ることから始めようとしますが、メロンは俄然張り切って、飼い主の借金はヒモの借金、その借金はコナモンで返すと宣言、支度金として50万要求してきます。さらにもう50万要求されて渡したモンティは、メロンが逃げ出すかと思うのですが、メロンは真剣にタコ焼き屋の開業に取り組んでいるのでした。不器用でタコ焼きもなかなか上手く焼けないメロンですが、一生懸命に努力を重ねるうちに、抑えきれないモンティへの恋心を自覚します。それでも、自分は恋人ではなくヒモなのだと、ヒモの役割を果たそうとするメロンの健気さにグッときます。お金の計算も考えることも苦手だけど、なんとかモンティの力になりたいという一途さと生来の明るさとにモンティは救われます。モンティもまた大人の落ち着きの中にメロンとの掛け合いにユーモアがあり、メロンへのお金の使い方がハンパ無く男前です。ヒモで始まる年の差CPの楽しいラブコメ、メロンの友達もキャラが立っていて、その活躍も見所です。