偽×恋ボーイフレンド
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偽×恋ボーイフレンド

山本アタル

高スペ女装DKの中身はスーパーダーリン(笑)

ネタバレ
2021年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ リア充女装DK×クラスのさえないオタクの恋。とにかく攻がハイスペックな女装男子です。顔が良い美脚でスタイルが良い、でもちゃんと攻。普段から接してる友達とかならさすがに声を聞いたら分かると思うんだけど、その完成度には知り合いもみんな化かされる始末(笑)
普段の「慧くん」とツインテ・ミニワンピ・ニーハイの「めぐるちゃん」…外見はともかくキャラを変えているわけではないので女装しててもちゃんと「攻」だし受を大事に思ってるのがすごく伝わってくる。最初に女装で受に会いにゆくシーンは良かったです。この子(受)なら自分を全部受け入れてくれるだろうかとドキドキしながら、どんな気持ちでアパートの前で待っていたかと思うとね。
対する受のほうは、この攻のパートナーとして見ると正直物足りなく感じます。外見の幼さは内面そのまま。攻も言ってたけど、自己愛が強くて自分が怒られたり傷ついたりすることにはすごく敏感なくせに、自分の言葉や振る舞いで相手が傷つくことには思いが至っていない。秋葉デートに現れた攻が女装じゃなかったのにガッカリしたり(可愛い女の子を連れてるのを人に見せたかった)、攻の部屋が期待(女の子っぽいおへや)と違ってあからさまにガッカリしたり。2巻のラストが良かっただけに、3巻でまた退化してるのを見るとちょっと残念に感じてしまう。「このままじゃダメだ」と自分で気づいて変わってゆく過程ももう少し深いものがあれば良かったかな。
個人的には2巻がすごくよかったので、3巻のエロ同人誌パートとかはギャグが強すぎて「??」でした。痴漢野郎に家凸される話とかもちょっと…やっつけ感が。絵の可愛さと攻のスペックにすごく救われてると思います。
とはいえ、これはこれでキレイに完結してると思うので、卒業後の甘々同棲と受の成長を信じて応援しています。
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